世界第一人者
有機水銀中毒ミナマタの世界第一人者である原田正純さんは、熊本大学の医学部に籍を置いていた学生時代に水俣病を知った。
凄まじい様子で苦悩する病人達を診ていくにつれ、氏の言うところの「目にしてしまった」といった経験をする。
氏はそれ以後、それまでに志していた医師としてのアプリ アンドロイドを変え、それ以後半世紀以上の年月を労を惜しまず水俣病と戦い、現在もまだ継続している。
興味深いのは「目にしてしまった」といった記述である。
要するに、氏はその時に水俣の現状に痛烈な迫真性を覚えたということだ。
目にした途端、病人達の今ある状況や苦悩がまるで己の出来事のように自覚したのだから。
そのため、病人が哀れだとか、水俣病が勘弁できないとか、この病を調査したとしても儲からないという、知性で考えられる範疇の損得を超えた現実性である。
電車のステップからレール上に転落した泥酔者を助けるために、無我夢中でレール上に降り立つような、無我の心境だ。
こうした痛烈な現実性を仮に、18歳未満禁止映像を視聴しながら体感できるとしたら、よほど満足した自慰ではないだろうか。
裸体の男と女が性交をしているといった上辺のデータを超えて、己もその場面のあちら側の女性俳優に男根を挿入しているみたいな、痛烈な感覚だ。
なるほど、こうした現実性を習得するには、常日頃たくさんの性交に没頭し、多数の経験としてのメモリーを蓄積しなければならない。
18歳未満禁止映像といった空想世界にドップリ浸かれたら、自慰の悦楽も増大するだろう。



